会津美里町 伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)

伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮

岩代国一ノ宮、奥州二ノ宮の伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)とは?

伊佐須美神社は、会津地方を代表する神社です。

 

創建は2000年以上前とされていますが、第10代崇神天皇のころに、全国につくられた神社のひとつです。

 

祭神は「伊佐須美大神」や「伊佐須美大明神」と総称されることもある、次の4柱になります。

  • 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
  • 伊弉冉尊(いざなみのみこと)
  • 大毘古命(おおひこのみこと、大彦命)
  • 建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと、武渟川別)

 

4柱のうち、崇神天皇10年に諸国平定に遣わされた、大毘古命とその子である建沼河別命が、会津の地で出会い、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)をお祭りしたことが、伊佐須美神社の起源とされています。

 

ちなみに、奥州一ノ宮は八槻都々古別神社(やつきつつこわけじんじゃ)、陸奥一ノ宮は馬場都々古別神社(ばばつつこわけじんじゃ)となっています。

 

鬱蒼とした神域には3つの参道

伊佐須美神社には、3つの参道があります。

 

ひとつは表参道で、車も入っていける大きな参道です。

 

大きな看板があるので、それを目印に入っていくと、大きな鳥居があります。

 

伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮

 

表参道を入っていくと、左手に手水があります。

 

湧き水のようで、手にかけると冷たく感じました。

 

伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮

 

古い神社には、古木がつきものですが、手水の周囲にも大きな樹木が並んでいます。

 

伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮

 

表参道のほかには、西参道と東参道があります。

 

西参道は、表参道と並んでいるためわかりにくいのですが、カーブしている雰囲気の良い参道になっています。

 

伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮
こちらは西参道
伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮
西参道の手水

 

東参道は、表参道や西参道とは反対側、宮川沿いにあります。

 

伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮
東参道
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東参道

 

表参道から入るのが正式ですので、間違って西参道や東参道からは入らないでください。

 

その理由は、八方除けのお守りの使い方にかかわります。

 

伊佐須美神社の構造は、明治神宮に似ています。

 

明治神宮も、大鳥居のある表参道がありますが、山門をくぐると両側に参道が開けています。

 

伊佐須美神社も明治神宮と同じように、左が西参道、右が東参道へと続いています。

 

山門に立つ珍しい像

神社の山門には、さまざまな像がおさめられていますが、伊佐須美神社には古代の武者と考えられる2つの立像が安置されています。

 

うかがったところでは、「神様をお守りする者」とのこと。

 

調べてみると、左が建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)、右が大毘古命(おおひこのみこと)のようです。

 

創建伝説の2柱が、山門正面を守っています。

 

伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮
建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)
伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮
大毘古命(おおひこのみこと)

 

山門を入って振り返ると、そこには狛犬がいますので、こちらもお見逃しなく。

 

平成20年に焼失した本殿

伊佐須美神社は、平成20年に本殿などが消失しているため、残念ながら仮社殿の状態です。

 

しかし、立て直しをするための準備という、珍しい光景も見ることができます。

 

寄付を募っていますので、お気持ちがある方はご協力をお願いいたします。

 

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焼失した跡
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建て替えのための巨木

天海僧正が植えた桧(ひのき)

伊佐須美神社には、神木「薄墨桜」や天然記念物のフジなどがありますが、どちらも花が終わってしまうと存在感が薄れます。

 

しかし、仮社殿の右手にある天海僧正が植えたという桧は、注連縄をはられ、存在感を感じます。

 

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天海僧正が植えた桧

 

江戸時代初期に活躍した天海僧正は、会津美里町の出身とされ、この桧は、母の病気見舞いのために戻ってきた天海僧正が植えたものと伝わっています。

 

天海僧正は、伊佐須美神社からもほど近い龍興寺で得度を受けました。

 

天海僧正については、龍興寺のほうで詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。

 


会津美里町 龍興寺

 

龍興寺は、初夏から夏にかけては蓮の花で有名な寺。

そして、天海僧正ゆかりの寺です。

国宝の「一字蓮台法華経」や、福島県指定重要文化財「絹本著色両界曼陀羅」を所蔵していることでも知られています。

詳しくはこちら⇒


伊佐須美神社といえば八方除け

八方除けとは、九星気学とも縁の深い考え方です。

 

八方除けのお札やおまもり、祈祷などを行っている神社・仏閣により、八方除けの意味や範囲が異なりますが、伊佐須美神社の場合は、方位・地相・家相・日柄・厄年・星巡り(九星気学)などを網羅しています。

 

伊佐須美神社の八方除けのおまもりは、2対で一組となっているものです。

 

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八方除けのおまもり

 

直径2センチ以上ある、大きなプラスティック製のおまもりです。

 

このおまもりは、1年目は玄関の内側、左右に下げ、家や会社などのおまもりとします。

 

部屋の四隅に下げるのも良いとあります。

 

結界を張るイメージでしょうか。

 

このおまもりの下を通ることで、御神徳をいただきます。

 

神様の御神徳を、特にいただきたいときは、ひとつを下ろして持つと災いから守ってくださります。

 

受験生なら、受験会場に持っていくと良いそうです。

 

2年目には、おまもりを降ろして、一つずつ身に着ける(持ち歩く)と良いそうです。

 

2年が経過したら、神社に返納します。

 

伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮
八方除けのおまもりの説明書き

 

そして、重要なのは、八方除けの2対のおまもりを、中指におまもりをかけて参拝し、伊佐須美神社の境内を散策して、伊佐須美神社のパワーやエネルギーをいただくことで、強運を得られるということです。

 

先ほど、参道のことを説明しましたが、表参道を入ったところで八方除けのおまもりをいただけますので、さきに八方除けのおまもりをいただいてから、参拝してください。

 

表参道の大鳥居を出るまで、中指に八方除けのおまもりをつけていてください。

 

八方除けの初穂料は2000円です。

 

厄割り石に厄割り玉をぶつけて厄払い

伊佐須美神社には、厄除け石というものがあり、これに厄をぶつけて厄払いするという、ある種のアトラクションがあります。

 

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厄割り石
伊佐須美神社 会津美里町 八方除 岩代国一ノ宮 奥州二ノ宮
厄割り玉

 

直径1センチくらいの穴が開いた厄割り玉に、名前を書いて、息を吹きかけて厄を移します。

 

身体が痛いという場合は、その部位を厄割り玉でなでて厄を移します。

 

厄が移ったら、厄割り玉を、厄割り石にめがけて投げて、割ります。

 

割れなくても拾ってはいけません。

 

初穂料は300円です。

 

交通・アクセス

伊佐須美神社へは車で行くのが一番ですが、JR会津若松駅から会津バスが出ています。

 

JR会津若松駅前のバスターミナルではなく、道路をわたったところにある高速バスのほうのターミナルから出ていますので、注意してください。

 

永井野行きで「横町」または「高田郵便局前」バス停を下車するのが良いです。

 

料金は690円(2018年7月)、所要時間は40分弱です。

 

SUICAは使えません。

 

参道への目印は、広々とした交差点に面したインフォメーションセンターがある一角です。

 

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