福島県は、自然豊かな土地柄です。
そのため大規模に開発され、整備された公園はあまりありませんが、自然の地形を生かした、景観が美しい公園や庭園があります。
また、個人宅がそのまま庭園となっている例もあります。
そんな福島県内の庭園や公園を紹介しています。
隈戸川に面した西向きの断崖に、薬師如来1体、阿弥陀如来1体、地蔵菩薩1体、聖観音菩薩10体、不空羂索観音菩薩8体、千手観音菩薩5体、如意輪観音菩薩5体、馬頭観音菩薩2体、准胝観音菩薩1体、十一面観音菩薩1体のほか、尊名不詳2体の合計37体、像高40cmから60cmの仏像が彫刻され、公園として整備されています。
大桑原つつじ園は、江戸時代の参勤交代からはじまります。
会津藩主のお屋敷に植えるためのつつじの苗を数本授けられ、その数を増やしていきました。
つつじ、シャクナゲ、ぼたん、シャクヤクなど、約1万株の花々が、春から初夏にかけて咲き揃います。
・つつじ(3500株)-5月上旬から中旬
・シャクナゲ(2500株)-5月上旬から下旬
・シャクヤク(2000株)-5月上旬から6月上旬
・その他の花々(2000株)-4月上旬から6月上旬
農産物直売「かご市」売店、レストラン「四季菜」、里の茶屋、大浴場「里の湯」などのほかに、野外ステージやドッグラン、宿泊施設までそろった場所。
ドッグフレンドリーです。
明治末期に、本宮町の豪農・伊藤弥氏の別荘として、8年の歳月をかけて造られた邸宅、蛇の鼻御殿が、平成8年に国の登録有形文化財に登録されました。
蛇の鼻の中央部に位地する、すりばち池の周囲には、四季折々の花々が咲きます。
また、街を一望できる高台からの景色が良い場所です。
岩瀬牧場のフラワーガーデンの奥にある、西洋式の庭園は、左右対称に6つの池が配されており、初夏には、美しい睡蓮が咲き乱れます。
バラ、しゃくなげ、桜など、明治時代から続く、日本初の西洋式牧場ならではのフラワーガーデンがあります。
四季の里 緑水園は、3万㎡の広大な庭園がひろがる、四季を通じて花が楽しめる場所。
桜250本、ハナモモ70本、芝桜2000㎡、ツツジ5000株、クリンソウ、しゃくなげ3000㎡、バラ2000㎡、あやめ・花菖蒲30万本、紫陽花3000株が、見どころの池泉回遊式花庭園です。
樹齢100年以上の古木が残る歴史ある牡丹園は、昭和7年に国の名勝に指定されました。
東京ドーム3倍の園内に290種7000株あり、今では冬の季語となっている牡丹焚火は、牡丹園を今の形に整えた柳沼源太郎がはじめたものです。
ヤマツツジが山の斜面をおおい、一面が紅色に染まる風呂山公園は、大きく育ったヤマツツジが、まるでアーチのようにおおいかぶさってきます。
山つつじは、3,967本で(平成22年3月現在)。
昭和63年には「ふくしま緑の百景」、平成19年には「福島遺産百選」にも選ばれています。
二本松城の本丸へと続く観音丘陵遊歩道は、桜並木が続く桜の名所。
福島県自然遊歩道50選に選ばれており、二本松城の本丸から観音丘陵の尾根が続き、遊歩道の全長は約3キロメートルあります。
桜の時期には、二本松市内が桜色に染められている様子がよくわかります。
福島市内から土湯温泉方面にいくと、アンナガーデンがあります。
東邦銀行教育・文化財団が運営する「原郷のこけし群西田記念館」を中心に、聖アンナ教会、みちのく福島路ビールなど、多数の英国調の建築群がならびます。
大池公園は、周囲約2キロメートルの「あゆり沼」を中心として散策路が整備されています。
アカマツ林、サクラ、アジサイなどが植えられ、春は桜、夏はハス、秋は紅葉が楽しめます。
「ジュピアランドひらた」は、25万㎡という広大な敷地に、2万㎡の芝桜で人気の観光スポットです。
2017年からは、世界のあじさい園・ゆり園が造園され、さらに人気を集めています。
世界のあじさい園は5万㎡の斜面に、約2万株、825種のあじさいが、ゆり園は23,000本、50種類のゆりが植えられています。
林養魚場は、日本国内でも最古参の養魚場です。
そして、ここのますつり公園は、昭和38年にオープンしました。
福島県南エリアの人なら一度は、林養魚場の釣り堀で、釣りを楽しんだことがあるくらい、親しみのある場所です。
「花野華(はなやか)」は、総面積50ヘクタールという日本最大の花の山です。現在も造成中です。
1年を通して花が楽しめる場所になる予定です。
寛政の改革で知られる白河藩主・松平定信が築庭した、日本最古の公園です。
かつては「大沼」と呼ばれていた湿地帯に、堤を作って貯水し、庭園の要素を取り入れて享和元年(1801)に築庭されました。
1924年(大正13年)12月9日には、国の史跡および名勝に指定されています。また、2010年(平成22年)3月25日には、農林水産省のため池百選に選定されました。
沼に流入している火山性の水質の影響や、植物や藻などにより、五色沼湖沼群は緑、赤、青などの様々な色彩を見せます。その色彩から「五色沼」という名称で呼ばれるようになりました。
ダリの常設美術館としては、ダリ劇場美術館(スペイン・フィゲラス)、ダリ美術館(アメリカ・フロリダ)に次いで世界でも3館目として開館していて、彫刻のほか、名作とされる作品も充実しています。
風光明媚な環境にあり、周辺散策もおすすめです。
ウルトラファンにはうれしい場所が福島空港。
いたるところにウルトラヒーローが設置され、ときには特別展も開催されています。
空港と併設して完備された公園も広く、散策はもちろんですが、子どもたちと一緒に遊べる場として親しまれています。
家屋を中心に、広大な梨園が広がっていますが、その家屋に近い場所がバラで埋め尽くされています。
年々拡張しているそうで、梨園の一部を駐車場にし、警備の方が案内するほどの規模なのです。しかも、入場無料!
自宅の庭を公開して、丹精込めたバラを見てもらう、という、まるでイギリスのようなお宅なのです。
ブリティッシュヒルズは、イギリスと英語をテーマにした施設です。7万3000坪の広大な敷地内に、英国式マナーハウスの本物を移築。中世イギリスの街並みを再現しています。
喜多方市にはたくさんの酒蔵がありますが、そのなかでも最大級の大きさを誇っているのが、ほまれ酒造 雲嶺庵です。
1300坪の広大な敷地には原生林を利用したとおもわれる日本庭園 雲嶺庵は、たぶん創業一族の居宅かゲストをむかえる迎賓館だったものを一般公開しているのではないでしょうか。
なぜか京都の料亭のような佇まいを感じます。
三春とは、桜と梅、桃の花が同時期に咲くことからつけられた名前だといわれています。そんな山深い里・三春に、すてきなハーブガーデンがあります。
開放的なブッフェレストランも併設されていて、野菜がおおく使われた料理を味わうことができます。
このハーブガーデンに巨大な木彫の十二支がそびえたっています。
1995年から2006年まで、年に一体、樹齢500年のダグラスファーというカナダ産の杉を十二支の形にチェーンソーで整えていった、というもの。
平安時代末期の1160年に建立された国宝の白水阿弥陀堂が、湯本温泉の近くにあります。平泉の藤原清衡の娘・徳姫が建立したという阿弥陀寺です。
正式名は願成寺阿弥陀堂といいます。
周辺領域は白水阿彌陀堂境域(しらみずあみだどうきょういき)として国の史跡に指定されています。
白水とは、平泉の「泉」を分解してつけた名前です。
「ひらいずみ」と「しらみず」の音も似ているような気がします。
幕末の戊辰戦争では、約1ヶ月に及ぶ激しい攻防戦に耐えましたが、明治7年に取り壊されました。
昭和40年に再建され、平成13年には天守閣に続く「干飯櫓・南走長屋」が江戸時代の工法・技術を用いて復元されています。
平成23年には赤瓦へふき替え、幕末当時の姿を再現しています。
国の史跡として、若松城跡(わかまつじょうあと)の名称で指定されています。
日本100名城のひとつ。別名、霞ヶ城・白旗城と呼ばれており、現在は霞ヶ城公園として整備されています。
二本松では、江戸時代から菊花の育成が盛んで、毎年秋には菊人形の会場となります。 平成19年(2007年)7月26日、二本松城跡として国の史跡に指定されました。
初代藩主・丹羽長重が梯郭式の平山城として完成させた小峰城は、奥州の関門としての役割を果たしました。寛政の改革を行った松平定信もここで藩政に腕をふるいました。
日本100名城のひとつにも数えられています。
築城した丹羽長重は棚倉城を手掛け、その子・光重は二本松城の築城に関わっています。
福島県の城と丹羽家との関係が深いことがわかります。
蔵のまち・喜多方を代表するのが、この甲斐本家蔵座敷です。
大正6年に4代目吉五郎が、新潟から棟梁・宇佐美与四郎を招き、ともに各地の名家をみて歩き、そのうえで着工したものです。完成まで7年もかかっています。
外壁はすべて黒漆喰で塗りこめられ、「烏城」の別名を持っています。
須賀川市の翠ヶ丘公園は、日本三大火祭りの一つ「松明あかし」の会場。
大正12年に妙見山を公園としたのがはじまりで、大正14年に須賀川城主・二階堂氏の居城があった愛宕山を公園に。その後、昭和34年にこれらの地区に五老山や武家屋敷跡地である保土原舘、南舘などの周辺地域も含め、都市公園として整備されました。
「日本の都市公園100選」に選定されています。
鳥見山公園は、岩瀬牧場に隣接する鏡石町の公園です。
4万株のあやめが有名ですが、園内には、鏡石神社を中心に、芝生の広場、町民プール、サッカーグラウンドなどのスポーツ施設が整備されています。
水路沿いをあるく遊歩道は、ふくしま遊歩道50選に選ばれています。