2011年3月11日に何が起こっていたのか
東日本大震災・原子力災害伝承館は、2011年3月11日14:46分に発生した東日本大震災と、その後に発生した福島第一原発の事故と災害についての、一種の博物館です。
広島市にある広島平和記念資料館が、被爆者の遺品や、被爆の惨状を示す写真や資料を収集・展示するととともに、広島の被爆前後の歩みや核時代の状況について、網羅的に紹介していますが、東日本大震災・原子力災害伝承館も、これと同様の施設と考えられます。
おそらく、津波被害で何もなくなってしまった広い敷地に、建設されたようです。
西田敏行さんが語るイントロダクション
館内にはいると、イントロダクション動画をみるように案内されます。
約5分程度の動画で、語りは西田敏行さんです。
この動画では、福島第一原発の簡単な歴史と、双葉町周辺の人々の様子に触れています。
地震被害と原発災害の様子が刻々と
展示は、地震被害の様子がわかる写真や、実際に地震によって被災した事物が展示されています。
原発事故の災害が、周辺住民に、どのような影響を与えたのかわかるような展示物が多く、被災者の受け入れや、患者の病院の移転などに関して、時々刻々と変わる情報を書き付けたホワイトボードなど、当時の切迫感が伝わってきます。
これらの展示の他に、語り部講話と称する被災体験者の講話、被災地を体験するフィールドワーク、複合災害を考える研修プログラムなどが用意されています。
この施設の周辺には、立ち入り困難地域が残され、放置された耕作地は雑木林のようになり始めています。
高速道路やJR双葉駅からのアクセスでは、人の住まない町がどのように朽ちていくのかが実感できないかもしれません。
おみやげは隣接施設で
東日本大震災・原子力災害伝承館には、みやげ物などの販売はありませんが、隣接施設に、双葉町産業交流センターがあり、こちらで購入可能です。
おすすめは、いわき産のオリーブや芽子にんにくなどをつかった商品です。
いわき産のオリーブオイル漬けのめひかりは、おつまみに最適です。
また、オリーブの葉と芽子にんにくの塩は、料理の仕上げにパラッとふりかけると、味わいが深まります。
レストランでは、なみえ焼きそばも楽しめますが、利用時間が短いので、事前に確認してください。