陸奥ノ国一ノ宮
石都々古和気神社は、八幡山と呼ばれる山の頂上にあります。
八幡山には磐境が多数あり、古代から祭祀の地となっていたことが推測されます。
御祭神は、味秬高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)、大国主命 、誉田別命(ほんだわけのみこと=八幡神)です。
国指定重要文化財で、陸奥一之宮の馬場都々古別神社(ばばつつこわけじんじゃ)、奥州一之宮の八槻都々古別神社(やつきつつこわけじんじゃ)の御祭神は、味耜高彦根命(あぢすきたかひこね)・日本武尊(やまとたける)ですので、石都々古和気神社と、何らかの関係があることがわかります。
また、「延喜式神名帳」には、石都々古和気神社、馬場都都古和氣神社、八槻都々古別神社の名前があります。
表の鳥居から、石都々古和気神社を目指すと、石段を登ることになりますが、車で登ることができる裏道もあります。
国指定重要文化財 陸奥一之宮 馬場都々古別神社(ばばつつこわけじんじゃ)
平安時代、905年(延喜5年)、醍醐天皇の命により藤原時平らが編纂を始め、時平の死後は藤原忠平が編纂に当たった「延喜式」にも記載されている、陸奥一之宮が馬場都々古別神社(ばばつつこわけじんじゃ) です。
神が降臨する依代の磐境(いわさか)
古代より、人は神を招き、感謝と祈りを捧げる祭祀を行っていました。
人の招きに応えて、神が降臨される依代が、磐境(いわさか)または磐座(いわくら)です。
また、神籬(ひもろぎ)や神奈備(かむなび)とも言われます。
神聖と思われる巨石、大きな樹木、森、山などが依代と考えられました。
石都々古和気神社では、点在する石が、神が降臨する依代と考えていたようです。
神籬岩、鏡岩、勾玉岩が、石都々古和気神社のなかの三大パワースポットになります。
ほかにも、様々な石に名前がつけられ、それぞれにご利益があるようです。
史跡 石川城跡
八幡山には、石川城(三芦城)がかつてあったことから、城跡でもあります。
石都々古和気神社の境内には、このことを示す表示があちこちにあります。
三芦城(みよしじょう)は、平安時代後期から戦国時代にかけて石川郡を支配していた陸奥石川氏の居城でした。
天正18年(1590年)の奥州仕置により、小田原征伐に参加しなかったことを理由に、石川氏が豊臣秀吉の命で改易処分となり、廃城となりました。
当時の石川氏当主の昭光は、伊達政宗の叔父にあたっていたことから、石川氏は伊達氏家臣となり、伊具郡角田城主(2万1千石)、そして伊達一門として残ります。
あじさいの小径
鳥居をくぐり、境内にむかう小径にそって、紫陽花があります。
山城跡にある石都々古和気神社の境内まで続いていますので、紫陽花の季節には、色とりどりの紫陽花が楽しめます。
石都々古和気神社の紫陽花は、日本に昔から存在する伝統的なものが多く、なかでも白い紫陽花が目立ちます。
花の種類
紫陽花、桜、もみじなど、八幡山には、数多くの花や樹木があります。
四季を通じて楽しめる神社です。
JR磐城石川駅から徒歩15分
石都々古和気神社には、水郡線のJR磐城石川駅から徒歩15分から20分程度。
JR磐城石川駅と、東北本線のJR須賀川駅を結ぶ路線バスもありますので、JR磐城石川駅またはJR須賀川駅から路線バスを利用することも可能です。
JR須賀川駅から路線バスを利用すると、乗車時間は1時間弱、北町入り口で下車し、徒歩20分ほどになります。
バス料金は1130円になります。
ただし、路線バス、水郡線ともに本数が少ないので、事前に時刻表を十分にチェックしてください。
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