中野不動尊は、恵明道人がカモシカに導かれてこの地に入り、山神のお告げにより三ケ月不動明王を祀り、九字の火を点したのがはじまりとされています。

開山から830年以上という古刹です。

日本三大不動尊のひとつと称しています。

日本三大不動尊として、千葉県成田市の成田山新勝寺（成田不動尊）、東京都目黒区の瀧泉寺（目黒不動尊）の２つは確定のようですが、３番目の不動尊としては、中野不動尊のほかに、新潟県新発田市の菅谷不動尊、熊本市の木原不動尊、長野県須坂市の米子不動尊、宮城県津山町の横山不動尊などが、三大不動尊のひとつと称しています。

不動尊と称するお寺に祀られている不動明王は、真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗など、日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。

密教とともに日本にもたらしたのは空海です。

火焔を背に、右手に剣、左手に縄を持っている姿で表されます。

中野不動尊には、奥の院の洞窟のなかに祀られている三ケ月不動明王、本堂に祀られている厄除不動明王、祈祷殿に祀られている眼守不動明王の３体があることから、日本三不動と呼ばれています。

中野不動尊の奥の院の洞窟には、不動明王の眷属三十六童子が安置されており、これを巡ることを洞窟めぐりといいます。

入り口でろうそくを購入して火をつけて、洞窟めぐりをすると良いです。

はいってすぐに突き当り、左に16体、右に20体あります。

洞窟めぐりをするには、参拝経路にしたがって歩きます。

まずは階段を上り、大日堂へ。

不動滝を見ながら階段を降りると、洞窟めぐりの入り口になります。

左の16童子を先に見て回ると、入り口付近に出ますので、再度入場してから右の20童子を見て回られると良いと思います。

先に右に行ってしまうと、左の16童子をお参りせずに帰ってしまうことになるかもしれません。

中野不動尊のおみくじは、洞窟めぐりの出口部分にあります。

開運招福の御守りとして、縁起物の熊手、小判、大黒、恵比寿、招き猫、小槌、無事かえる、銭亀、だるまのいずれかが入っています。

中野不動尊は、もとは修験道の地ということもあり、山間にあるお寺です。

はいってすぐに右側にみやげ店、正面には祈祷祈願の受付所があります。

大日堂や奥の院は、この受付所の左手前にある階段をのぼるとありますから、わかりにくいかもしれません。

しかし、大日堂わきには不動滝がごうごうと流れ落ち、朱色の大日堂は、反対側の寂光門から見ると立派なお堂です。

敷地全体は広いとは言えませんが、大日堂が２階建ての構造のとおり、洞窟めぐりが１階、本堂は２階にあるような印象です。

鎌倉時代に、この地方に疫病が流行したときに、不動明王のお示しによって大釜で薬草を煎じ、牛車に積んで病人に与えたところ、人々は治癒し、安堵したといういわれを持つあんど釜が、ひときわ目をひきます。

境内にある、かもしか茶屋では飲食ができます。

厄除け団子があるので召し上がってみてください。

開運！吉方位旅行～祐気取りで人生デトックス