寛政の改革で知られる白河藩主・松平定信が築庭した、日本最古の公園です。

かつては「大沼」と呼ばれていた湿地帯に、堤を作って貯水し、庭園の要素を取り入れて享和元年（1801）に築庭されました。

南湖（なんこ）という名称は、中国・唐の詩人、李白が詠んだ詩「南湖秋水夜無煙」から撮られています。

また、小峰城の南に位置することも、名称の理由として紹介されています。

松平定信は、白河藩において「士民共楽」すなわち、武士も庶民も共に楽しむという理念を持っていました。

その象徴として語られるのが、身分に関係なく、誰でも憩える茶室「共楽亭」です。

1924年（大正13年）12月９日には、国の史跡および名勝に指定されています。

また、2010年（平成22年）３月25日には、農林水産省のため池百選に選定されました。

ソメイヨシノを中心に、南湖の周囲には桜が植えられています。

南湖公園のバス停から歩くと、南湖公園の桜のトンネルは近いので、歩いてみてください。

南湖公園は、松平定信が自ら作庭したと伝わります。

大きな南湖の周辺は、赤松やモミジが植えられていますが、南湖には睡蓮が浮き、初夏には美しい花が咲きます。

水辺の紅葉は、鮮やかで美しいので、秋の散策には最適の場所といえます。

南湖公園は一周約２キロ。

散策するときには、松平定信が選んだといわれる１７の景勝地をめぐってください。

南湖を見渡せる眺めの良い場所に、松平定信が建てた茶室。

敷居がなく、身分に関係なく楽しめる「士民共楽」の理念が反映された茶室です。

南湖公園といえば「南湖だんご」。

普通の団子よりも、一回り小さい団子に、小豆あんやみたらし、ずんだなどをたっぷりとかかっています。

南湖だんごは、湖畔の茶屋だった2店舗で食べることができます。

持ち帰りは500円から。

2色あんは800円から。

SHOZOカフェもできたので、おしゃれな雰囲気を楽しみたい方は、こちらをどうぞ。

セルフサービスですが、コーヒーと菓子類があります。

南湖公園までは、JR新白河駅、またはJR白河駅から路線バスを利用するのが便利です。

JR新白河駅からは200円、JR白河駅からは240円かかります。

JRバスなのですが、SUICAは利用できません。

徒歩の場合は、1時間弱かかりますが、平坦な場所が多いので、歩けない場所ではありません。

JR白河駅からのほうが、アップダウンが多いので、徒歩の場合には、JR新白河駅から歩くことをおすすめします。